今回は、実験の授業を紹介します。
１年生は食品学実験Ⅱの授業です。
スキムミルクの中のタンパク質量を定量しています。
食品中の有機物を分解するため、濃硫酸をスキムミルクに加えます。

緩やかに加熱をして、分解を始めます。

分解器に移して、さらに分解を続けます。始めは栄養成分が激しく炭化して、真っ黒に焦げています。亜硫酸ガスや一酸化炭素ガスが発生して、臭くて、危険で、近寄れません！これから８時間以上かかります。

やっと、分解が進んで、こんな色になりました。　学生は交替で観察に来ます。もう～大丈夫！

更に薬品を加えて、

特殊な蒸留器で、分解された、タンパク質に含まれた窒素を抽出して、採取します。

最後は、中和滴定という実験方法で求めます。　長い道のりだった。

２年生は、食品衛生学実験です。
牛乳の乳脂肪分の定量をしています。　これも難しそう～
最初に、ゲルベルのブチロメーターという特殊な器具に硫酸を取ってから牛乳を採取します。


恒温槽で、一度、加熱をします。

遠心分離器に掛けて、脂肪分を分離します。

やっとこんな具合に分離されました。透明部分が脂肪分です。目盛りを読んで、脂肪分が判ります。